利酒日記 kikizakenikki

2013年10月


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2013年10月2日 ROUGE
CONO SUR CABERNET SAUVIGNON
コノ・スル カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2012
Cono Sur Cabernet Sauvignon 12 CHILE
チリ
地方: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 先日白の シャルドネ を飲んだチリのコノスル2012年vt。 今日は赤のカベルネ。

 外観はいかにも若い感じの深い青紫。
 香りは芳醇なバニラ、漢方薬、黒果実(プルーンの煮詰まったような感じ)。 ぎっしりとしているが、平板。
 味は意外にも酸のアタックが目立つ。タンニンは粗暴で、粉っぽい。 だが、甘味はテンションが高く、だらっとはしていない。言ってみれば、 若くてハツラツ。

 これぞチリカベという味わい。だが、ただ荒っぽいだけでなく、酸が高いテンションを保っているのは、 さすがと言うべき。安いのに、威風堂々としたwine。
評定: A- 価格 ハーフ498円(フルボトル換算996円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2013年10月10日 ROUGE 
DE MARTINO CABERNET SAUVIGNON RESERVA 347 VINEYARDS
デ・マルティノ カベルネ・ソーヴィヨン レゼルヴァ 347 ヴィンヤーズ
VINTAGE: 2011
De Martino Cabernet Reserva 11 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: DE MARTINO 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者:(株)成城石井
review
 チリのカベルネだが、異なる地域で採れた複数のぶどうを原料にしているらしく、 面白そうなので購入。

 グラスに注いだ外観は、非常に濃く、黒に近い。 これぞチリカベという感じで、やや単調。
 香りは黒果実、インク、薬草。のっぺりと単調で、パワフル。
 酸のアタックが想像以上に強く、柑橘的。タンニンもガシッと力強い。 チョコレートの甘さと薬草のニュアンス。ピリッとした辛みが口中に残る。 飲み疲れする押しの強さ。

 裏ラベルに、
 Maipo Valley(65%):Provides elegance and complexity.
 Cachapoal Valley(10%):Adds ripeness to the wine, and a smooth, fresh finish in the mouth.
 Maule Valley(25%):Compliments with touches of pepper and spices, giving the wine a unique character.
との説明がある。
 確かにエレガントさと複雑み(Maipo)はあるし、 熟した感じとなめらかさやフレッシュさ(Cachapoal)もあり、 スパイシーさ(Maule)もある。そうやって個々に要素を並べ立てられると、 そんな感じがしてくるが、問題は、それら要素がややバラバラの印象が否めないこと。 たぶんそれは、まだ若すぎるからだろう。熟成が進めば、 統一感が出てくるのかもしれない。
 ところで、上記はラベル表記をそのまま書き写したものだが、Maule Valley の説明にある Compliments(賛辞) は、Complements(補完する)のスペルミスではないかと思うのだが。
評定: D 価格 ハーフ990円(フルボトル換算1,980円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2013年10月12日 BLANC
JACOB'S CREEK "わ" / SOUTH EASTERN AUSTRALIA
ジェイコブズ・クリーク "わ" / サウス・イースタン・オーストラリア
VINTAGE: 2012
Jacob's Creek わ 12 AUSTRALIA
オーストラリア
地方: SOUTH EASTERN AUSTRALIA
南東オーストラリア
地区:
 
DO:
 
生産者: JACOB'S CREEK 輸入者: ペルノ・リカール・ジャパン(株)
review
 上記銘柄名の"わ"というのは別にタイプミスではない。
 和食に合うワインを、ということで、日本の寿司職人と豪州王手ワイナリーが手を組み、開発したものである。 エチケット(ラベル)に毛筆調で大書きされた「わ」の文字が存在感を示している。

 外観はごく淡いレモン色。
 香りはレモンのような鋭い柑橘香、バターやはちみつ、バニラの甘さ、 りんごの甘酸っぱさなど、色々な香りが複雑に絡み合う。
 味はふんわりボリューム感のあるオイリーな甘さと、それを制するように立ちはだかるエッジの立った柑橘様の酸味と 苦味。両要素の間をつなくヨーグルト的な甘酸っぱさ。それらが適度に拮抗し、徐々にフェイドアウト。 最後まで残るのは苦味だが、後味がとてもきれいで、繊細。
 裏ラベルには、次の説明がある。
 ジェイコブズ・クリーク"わ"は、和食のために生まれたワインです。

 寿司や刺身など、新鮮な海の幸を使った和食とのマリアージュを求めて生まれた"わ"。 老舗の技を受け継ぐ寿司職人・杉山 衛と、オーストラリアが世界に誇るワイナリー「ジェイコブズ・クリーク」 のコラボレーションです。旬の魚介類の繊細な味わいや旨み、まろやかな醤油の風味と見事に調和する、 凜と引き締まった辛口の白ワイン。しっかりとした骨格、キレのよい綺麗な酸味が特長です。 和食とワインの新しい出会いをお楽しみ下さい。
 和食のために生まれたと銘打っているだけに、繊細かつ複雑味のある味わいに仕上がっている。 日本は大切なお得意様であると認識しているからこそ、こういった企画が出てくるのだろう。 誰の仕掛けかはわからないが。
 今回、私は鯛の刺身に合わせたが、寿司や海鮮丼などはもちろんのこと、天ぷらとか牡蠣フライ、鰻の白焼きなんかに 合わせてみても面白そう。
評定: A 価格 1,690円(本体価格1,610円+消費税80円) 購入店: 成城石井梅田店(大阪市北区)
2013年10月20日 ROUGE
CHIANTI CLASSICO / PICCINI
キァンティ・クラシコ / ピッチーニ
VINTAGE: 2011
Piccini Chianti Classico 08 ITALY
イタリア
地方: TOSCANA
トスカーナ
地区: CHIANTI
キァンティ
DOCG: CHIANTI CLASSICO
キァンティ・クラシコ
生産者: PICCINI 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)、販売者:(株)成城石井
review
 スーパー成城石井で入手したキャンティ・クラシコのハーフボトル。

 色はかなり黒みの強いガーネット色。どっしり感がある。
 香りは赤果実、ウメ、干しぶどうなどの酸を感じさせ、ブランデーのような芳醇なアルコール感がある。
 味わいは柑橘にも似た鋭い酸と、やや荒れたタンニン。反面、ボディの厚みは今ひとつで、 少しパワー不足の感がある。

 先月、同じ造り手のキャンティ を飲んだが、あちらのほうがコストパフォーマンスが良かった。
評定: C- 価格 ハーフ1,090円(フルボトル換算2,180円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)
2013年10月25日 BLANC
CONO SUR CHARDONNAY RESERVA ESPECIAL
コノ・スル シャルドネ・レゼルヴァ エスペシアル
VINTAGE: 2012
Cono Sur Chardonnay Reserva Especial 12 CHILE
チリ
地方: VALLE DE CASABLANCA
ヴァレ・デ・カサブランカ
地区:
 
DO: VALLE DE CASABLANCA
ヴァレ・デ・カサブランカ
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 チリ、コノスルから出ているシャルドネ・レゼルヴァ。 いかにも上級品を思わせるどっしりとしたボトルだが、栓はコルクではなくスクリューキャップである。

 外観は淡いレモンイエロー。
 香りはオレンジ、パイン、りんご等のフルーツ香とナッツ。グラスを回すとナッツの香ばしさは強くなる。
 味は強い甘味と適度な苦味。ただ、甘味が強いといってもオレンジ的なやや角の取れた酸がうまく調和し、 高いテンションを保っている。そこに少し苦味が乗っている。フルーティな余韻が長い。ミネラル感は今ひとつだが。
 さすがチリ旨安の代表格だけのことはある。この値段にして十分なボリューム感を備えている。

 ところで、このwineで当日記掲載累計1,500本となる(勘定が合っていれば)。 2000年4月からおよそ13年半かけての到達だから、年平均111本。 約3.3日に1本の計算になる。週に2本。思っていたよりも多いかな。いや、尊敬している 安ワイン道場 様などとは 比べものにならないローペースかつ掲載数。
 当サイトは、今やビールや缶チューハイのほうに力点が移ってしまっているから看板に偽りありだと言われても仕方ないが、 これからもマイペースで今日のような旨安ワインを追いかけて行くので、どうぞご声援を。
評定: A 価格 1,150円(本体価格1,096円+消費税54円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2013年10月26日 ROUGE
ILE LA FORGE CABERNET SAUVIGNON / PAYS D'OC
イル・ラ・フォルジュ カベルネ・ソーヴィニヨン / ペイ・ドック
VINTAGE: 2011
Ile La Forge Cabernet Sauvignon 11 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: LA FORGE ESTATE 輸入者: (株)モトックス
review
 安ワイン界ではこちらも旨安との呼び声が高い、南仏はラ・フォルジュエステートのカベルネ。 昨年、2010年ヴィンテージを飲んでいる。

 グラスに注いだ外観は、かなり深く、黒に近い紫。
 香りは薬草、甘苦系スパイスのほか、チョコのような甘さ。
 味は甘味が深いものの、酸のアタックも強い。タンニンは粉っぽくパワフル。 ややバニラをまとったチョコのようなとろっとした甘味と薬草の後味も。

 久しぶりに飲んだが、改めてこんなにパワフルだったのかと気づく。 もう少しエレガントさも欲しいが、このクラスに求めるのは酷か。
評定: B 価格 ハーフ890円(フルボトル換算1,780円) 購入店: the Pantry ルクア大阪店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計6本/今年合計53本/当日記累計1501本
今月のワイン投資額・・・6,308円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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