利酒日記 kikizakenikki

2015年5月


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2015年5月3日 BLANC
ALPACA SAUVIGNON BLANC / VALLE CENTRAL
アルパカ ソーヴィニヨン・ブラン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2014
Alpaca Sauvignon Blanc 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: SANTA HELENA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 先日、赤の カルメネール を飲んだ、チリのアルパカ。 今日は白の「ソーヴィニヨン・ブラン」を。

 色はごく淡いレモンイエロー。
 香りは清々しい白い花と、オレンジなどのふくらみのある柑橘香。
 味は、酸がキリッと立ち、刺すような感じすらある。 さらにグレープフルーツ的な苦味もあるが、ぶ厚さはない。
 さっぱりとしてシャープな飲み口であり、ニューワールドにしてはだらけたところのない、 テンションの高いwine。

 前にも飲んだことがあると思っていたが、なんと初めてであった。 シャルドネは2度ほどあるのに。
 チリのソーヴィニヨンなら、もっと甘味やふくらみがあるのかと思ったが、 よい意味で裏切られた。もちろん、欧州系とは明確にキャラクターは違うものの、 だらけたところがないのはいい。
評定: C+ 価格 626円(本体価格580円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年5月7日 ROSE
ALPACA ROSE CABERNET SAUVIGNON / VALLE CENTRAL
アルパカ ロゼ カベルネ・ソーヴィニヨン / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2014
Alpaca Rose Cabernet Sauvignon 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
生産者: SANTA HELENA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 最近、続けて飲んでいる、チリのアルパカ。今日はロゼを。

 色はやや黒っぽい朱色。ちょっと暗めであり、引き締まった味わいの想像される色。
 香りは、いちごキャンディのような甘さが目立ち、やや単調。
 味は、香りの印象ほど甘くはなく、苦味が前面に出てきて、シャープ。 香りはいちごっぽかったが、味はドライトマト的。 甘ったるさはないので、これならば食事に合わせやすい。

 ワインと食事を合わせる時は、色の近いものを選べというのが鉄則。 ロゼは、エビチリとか麻婆豆腐とか、中華との相性がいい。 このロゼはしっかり苦味があるので、味の引き締め役として重宝しそうだ。
評定: B 価格 626円(本体価格580円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年5月9日 CIDRE
CIDRE 紅玉リンゴ <限定醸造> / NIKKA
シードル こうぎょくりんご <げんていじょうぞう> / ニッカ
VINTAGE: N.V.
NIKKA CIDRE 紅玉リンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 毎年春に出ているニッカシードル「紅玉リンゴ」。 今年の発売は3月10日であった。
 開ける機会がなく、ずいぶん遅くなってしまった。

 グラスに注いだ外観は、淡いゴールド。例年よりもちょっと色が濃いかな?と思う。 気泡は細かいが、そんなに多くない。
 香りは、非常にシャープなりんご香。実に紅玉らしい。
 味も香りの印象どおり極めてシャープ。 はっきりと酸っぱい味わい。 甘さは抑制的。後味にも収斂性のある酸が残る。
 今年の製品は、特にシャープに仕上がっているようで、 紅玉の魅力がストレートに表現されていて好感が持てる。
 アルコール分3%。原材料:リンゴ、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 2015年3月〜2015年6月までの出荷予定
 ニッカシードルは、リンゴに造詣の深いニッカウヰスキー創業者「竹鶴政孝」 によって育てられ、発売以来長く愛され続けています。竹鶴政孝とリタの物語 の詳細はWEBをご覧ください。
http://www.nikka.com/taketsuru_rita/
 上記説明にもあるが、ラベルに「マッサンとリタの物語」として二人の肖像が描かれている。 実に商魂たくましい。
評定: AA 価格 180ml入り258円 購入店: 関西スーパー(スーパー)
2015年5月15日 ROUGE
MARQUIS DE ST.VINCENT / MEDOC
マルキ・ド・サン・ヴァンサン / メドック
VINTAGE: 2012
Marquis de St.Vincent 12 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: MEDOC
メドック
AOC: MEDOC
メドック
生産者: PAVILLON DE BELLEVUE 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 売場で発見して、「おっ、これは」と思い購入したが、 帰って確認すると、なんと今年の 2月 にも購入して飲んでいる。
 安ワインなのに、ACメドック。面白そうだと、前回購入時にも思ったのだ。 何というか、記憶力の低下と、自分の価値判断の一貫性には驚かされる。

 グラスに注いだ外観は、若々しくも深い青紫。
 香りは黒果実、土、梅、皮革。なかなか複雑さがある。
 味は酸が極めてシャープ。梅干のようであり、若いぶどうのようであり、 タンニンもしっかりしている。 ただ、ボディに厚みがなく、さらっとしている。 高貴な雰囲気をまとっている点は、魅力的であるが。

 前回、同じヴィンテージを飲んだ時の感想と、若干異なる点がある。 まず、見た目は前回、赤みが強いと書いているが、今回は青みが勝っていた。 香りは落ち着き払ってどっしり感があるというのは、同じ。
 こうやって短期間のうちに同一ヴィンテージを再度飲むと、 いわゆるボトル差がよくわかる。単に自分の味の感じ方に一貫性がないだけなのかもしれないが。
評定: B 価格 1,058円(本体価格980円+消費税78円) 購入店: やまや豊中小曽根店(大阪府豊中市)
2015年5月16日 BLANC
ALBORADA CHARDONNAY "Family Mart Collection" / MAULE VALLEY
アルボラダ シャルドネ "ファミリーマート コレクション" / マウレ・ヴァレー
VINTAGE: 2014
Alborada Chardonnay 14 CHILE
チリ
地方: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
地区:
 
DO: MAULE VALLEY
マウレ・ヴァレー
生産者: VINA EL AROMO 輸入者: ワールドリカープランニング(株)
review
 ファミリーマートのP.B.である Family Mart Collection として出されているチリワイン "ALBORADA"。
 先月、赤の カベルネソーヴィニヨン を飲んだが、 今日は白のシャルドネを飲みたい。

 外観は淡いレモンイエロー。
 香りはオレンジのような甘めの柑橘香、白い花のほか、ビニールやアクリル的な匂いがある。
 少しピリピリとした炭酸のような口当たりがありつつ、香りのイメージ通りの オレンジ的甘酸っぱさが広がる。ミネラル感は弱く、やや間延びした印象の味わい。

 可もなく不可もなくといったところ。いや、値段を考えれば、 この中庸の味わいなら良しとしたい。
評定: C 価格 680円(本体価格630円+消費税50円) 購入店: Family Mart(コンビニ)
2015年5月17日 ROUGE
CONO SUR CABERNET SAUVIGNON
コノ・スル カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2013
Cono Sur Cabernet Sauvignon 13 CHILE
チリ
地方:
地区:
 
DO:
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 近所のスーパーでいつでも売られているため、これまで何度も飲んでいる チリ・コノスルのカベルネ。今日は2013年ヴィンテージを。

 外観は100%ぶどうジュースのような濃い青紫。いかにも若そう。
 香りは絵の具、黒果実、漢方薬、皮革、バニラなど。 かなり複雑さがある。
 味は酸が強く、タンニンは非常にワイルド。 漢方薬あるいは湿布みたいなニュアンスが強く、いかにもチリカベらしいのだが、 だらけたところはない。鉛筆の芯のような風味があり、その点は、 ボルドーっぽいともいえる。

 やはり期待を裏切らない安ワイン。安心して飲める。
評定: A 価格 ハーフ513円(フルボトル換算1,026円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年5月20日 BLANC
CONO SUR CHARDONNAY
コノ・スル シャルドネ
VINTAGE: 2014
Cono Sur Chardonnay 14 CHILE
チリ
地方:
地区:
 
DO:
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 3日ほど前に赤の カベルネ を飲んだチリのコノスル。 スーパーで買ったハーフボトルだ。
 今日は白のシャルドネを。

 外観はごく淡いレモンイエロー。
 香りはレモンのような鋭い柑橘香に、少しはちみつがプラスされたような雰囲気。 以前のヴィンテージだと、もっとふくよかなパインのような甘さがあったが、 これは幾分かシャープ。
 味は香りの印象よりは少し間延びしており、まるで甘いレモネードのよう。 酸っぱさよりもたっぷりと甘く、ぼけている。 ミネラル感は乏しい。

 香りはスリムな印象だったが、味わいは結局冗長であった。
評定: C- 価格 ハーフ513円(フルボトル換算1,026円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年5月29日 ROUGE
CHÂTEAU DUBOIS CLAVERIE / BORDEAUX
シャトー・デュボワ・クラヴリー / ボルドー
VINTAGE: 2012
Ch.Dubois Claverie 12 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区:
 
AOC: BORDEAUX
ボルドー
生産者: CH. DUBOIS CLAVERIE 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 エチケットの高貴な雰囲気に惹かれ、いわゆるジャケ買いした 安ボルドー。

 外観はごく薄いガーネット色。グレナデンシロップのよう。
 香りは高いアルコールを感じさせる濃密感、黒果実、しょうゆのほか、 樽からくると思われるバニラアイスの甘いニュアンス。
 味わいはカシスのような黒っぽさ、ブランデー的高アルコールで、典型的なボルドースタイルだが、 タンニンが丸く、柔らかい。干しぶどう的な甘酸っぱい香味が強いが、 ボディの厚みはない。

 高級な片鱗はあるものの、力強さには欠ける。そこが安ボルドーの限界なのだろう。 ニューワールドのパワフルさに飽きた頃には、こういったものもいい。
評定: C+ 価格 1,490円(本体価格1,380円+消費税110円) 購入店: 成城石井 阪急三番街店(大阪市北区)
2015年5月30日 BLANC
SANTA RITA 120 CHARDONNAY / VALLE CENTRAL
サンタ・リタ シェントベインテ シャルドネ / ヴァレ・セントラル
VINTAGE: 2014
Santa Rita 120 Chardonnay 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: SANTA RITA 輸入者: サッポロビール(株)
review
 チリ大手SANTA RITA がつくる120(シェントベインテ)のシャルドネ。ハーフボトル。
 全国にお店を持つカクヤスという酒のディスカウント店で購入した。

 外観は濃いめのイエロー。濃い味わいが想像され、チリらしい。
 香りはパイン、オレンジなどのフルーツ香が目立ち、 トロピカルな雰囲気で、やや冗長。さらにオイリーなねっとり感を想像させる。
 味は実際、ねっとりと濃い。少しビニールみたいなケミカルな感じがあり、 あとはパイン的なややぼやけた甘さが続く。

 飲みごたえは確かにあるが、もう少しテンションの高さというか、 引き締まった感じも欲しかった。

 私は学生時代にある程度フランス語をかじっているので、同じラテン語系のスペイン語、イタリア語なども 綴りや音でだいたい意味が想像できる。
 最初にシェントベインテという音だけを聞いてもわからなかったが、 120という数字を見てすぐにわかった。
 西語の ciento(シェント)は仏語の cent(サン)に相当し、100。 veinte(ヴェインテ)は vingt(ヴァン)に相当し、20の意味だ。
 ちなみになぜこのワインが120という名前なのかは、輸入者であるサッポロビールさんの サイトに説明がある。
 その名の由来は、チリ独立戦争時にサンタ・リタ社創立前のワインセラーで120人の革命兵士達をかくまったことにあります。 1818年チリが独立を果たし、彼らを指揮していたベルナルド・オイギンス将軍が初代大統領に就任。 120人の英雄達と共にチリ建国へ貢献したという誇りから、120(シェント・ベインテ)が生まれました。
 とのことである。
評定: D 価格 ハーフ605円(フルボトル換算1,210円) 購入店: カクヤス(DS)
2015年5月31日 ROUGE
CALITERRA CABERNET SAUVIGNON RESERVA / COLCHAGUA VALLEY
カリテラ カベルネ・ソーヴィニヨン レゼルヴァ / コルチャグア・ヴァレー
VINTAGE: 2013
Calittera Cabernet Sauvingon Reserva 13 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
生産者: CALITERRA 輸入者: アサヒビール(株)
review
 昨日からチリが続くが、今度はCALITERRA(カリテラ)のカベルネ・レゼルヴァ。 ハーフボトル。

 外観は黒みが強いガーネット色で、ボルドーっぽい。
 香りはまず皮革のニュアンスが強く、引き締まった印象。 果実香や甘い雰囲気はあまりない。
 味は酸のアタックが強いが、それほど尖りはなく、オレンジのようなやや丸い柑橘風。 タンニンはしなやか。黒鉛の風味がややあり。

 このワインはもう少し甘くまったりした味わいだと記憶していたが、 かなりシャープであり、非力な気がした。だがその反面、高貴さが感じられた。
 今月は全10種飲んだうち、なんと7本がチリという、チリワイン月間だった。
評定: B 価格 ハーフ700円(フルボトル換算1,400円) 購入店: カクヤス(DS)

本日までで・・・今月合計10本/今年合計30本/当日記累計1630本
今月のワイン投資額・・・7,069円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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