利酒日記 kikizakenikki

2015年10月


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2015年10月1日 ROUGE
ILE LA FORGE CABERNET SAUVIGNON / PAYS D'OC
イル・ラ・フォルジュ カベルネ・ソーヴィニヨン / ペイ・ドック
VINTAGE: 2013
Ile La Forge Cabernet Sauvignon 13 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: LA FORGE ESTATE 輸入者: (株)モトックス
review
 先日、Ile La Forge の シャルドネ を飲んだが、 今日は赤のカベルネ。

 グラスに注いだ外観は、黒に近い、深い紫。かなり若々しい印象。
 香りはハッカや黒コショウなどのインパクトの強い香りが、黒果実や薬草の香りに溶けている。 バニラっぽい甘さも豊か。とにかくパワフル。
 味はベリー系のキュンとした甘酸っぱさ、野太いコク。 やや粗暴なタンニンが引っかかってくるのだが、これはまだ若いからで、ポテンシャルを感じる。 ミントか湿布薬みたいなスーッとした感覚が続くので、だらけた印象はない。

 先日飲んだ白のシャルドネ同様、力強さの中に品を感じ、普通の安ワインとは違う複雑さがある。
評定: B 価格 1,296円(本体価格1,200円+消費税96円) 購入店: 酒のカクヤス(DS)
2015年10月4日 ROUGE
PUDU CABERNET SAUVIGNON SHIRAZ / CONCHA Y TORO
プードゥ カベルネ・ソーヴィニヨン シラーズ / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: N.V.
Pudu Cabernet-Shiraz CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 つい最近、急に大量販売が始まった、チリの PUDU。 大手コンチャ・イ・トロが手がけるカジュアルラインで、メルシャンが輸入している。

 外観は黒に近い、深い紫。
 香りは漢方薬、皮革が主体で、赤果実香と甘いバニラ香が少し。べたっとして、単調さは否めない。
 味は甘味が強いが、オレンジ的な酸もしっかり。 タンニンは柔らか。ボディの厚みはそこそこで、思ったほどの粗暴さはない。 安ワインにしてはバランスが良い。

 これなら日常酒として十分である。とてもコストパフォーマンスが高い。
 プードゥとは、チリに生息する世界一小さい鹿の一種だといい、そのイラストが真ん中に描かれている。
評定: A+ 価格 626円(本体価格580円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年10月13日 BLANC
PUDU CHARDONNAY-PEDRO JIMÉNEZ / CONCHA Y TORO
プードゥ シャルドネ ペドロ・ヒメネス / コンチャ・イ・トロ
VINTAGE: N.V.
Pudu Chardonnay CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: CONCHA Y TORO 輸入者: メルシャン(株)
review
 先日、赤のカベルネ・シラーズを飲んだ、チリの PUDU。 大手コンチャ・イ・トロが手がけるカジュアルラインで、メルシャンが輸入している。
 今日は白のシャルドネ・ペドロヒメネスを。

 外観はごく淡いレモン色。
 香りは黄色い花、カスタードクリームの甘さ、グレープフルーツの苦さ、ビニールのような化学物質的匂い が混じり合っている。
 味はオレンジ的な丸い酸と、穏やかなミネラル感。香りに感じたビニールのような香味がある。 味わいに伸びがあり、安wineとしてはコクもあって、後味には若干の苦味が残る。

 赤に引き続き、白もこの価格にしては飲み応えがある。日常酒として、申し分なし。
評定: B 価格 626円(本体価格580円+消費税46円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年10月14日 ROUGE
SANTA BY SANTA CAROLINA CABERNET SAUVIGNON-SYRAH / SANTA CAROLINA
サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ カベルネ・ソーヴィニヨン シラー / サンタ・カロリーナ
VINTAGE: 2014
Santa Cabernet-Syrah 14 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: SANTA CAROLINA 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 先日、コンチャ・イ・トロのカジュアルライン、PUDUを取り上げたが、 こちらも最近スーパー等に大量に出回っている安チリ。取り上げないわけにはいかない。

 外観は深い青紫。非常に若い印象であり、べたっとした味わいが想像される。
 香りはインクのようなニュアンスが強く、焼きいものような甘さ、ベリー系の甘酸っぱさ、青菜、 土ぼこりのような匂いが同居。
 味は香りに感じたインクっぽさが強いのだが、結構酸が刺す感じで、粗野。タンニンはしっかり。 外側の豪快さに比べ、深みはないので、味わいとしてはスリム。 プルーンみたいな甘酸っぱさを純粋に楽しむべきワインか。

 もちろん値段を考えれば、多くを望めないことは明らか。 カベルネ特有の高貴さはないけれども、しっかりと飲み応えがあるという点において、 また、シチューなどを煮込む際には重宝しそうな重たさがあるという点において、 値段相応の価値はあると思う。いや、むしろ、ほぼワンコインでこんなにしっかりした 赤ワインが買える時代になったということを、喜ぶべきなのだろう。
*********
 本日このワインを飲んだあと、私の尊敬する師範のサイト 「安ワイン道場」を 拝見したところ、なんと同じwineが掲載されていて、驚いた。シンクロニシティってやつでしょうかね。 いえ、単なる偶然の一致です。
評定: C 価格 537円(本体価格498円+消費税39円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年10月16日 BLANC
SANTA BY SANTA CAROLINA SAUVIGNON BLANC-CHARDONNAY / SANTA CAROLINA
サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ ソーヴィニヨン・ブラン シャルドネ / サンタ・カロリーナ
VINTAGE: 2015
Santa Sauvignon Blanc-Chardonnay 15 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区:
 
DO: VALLE CENTRAL
ヴァレ・セントラル
生産者: SANTA CAROLINA 輸入者: サントリーワインインターナショナル(株)
review
 一昨日、赤の カベルネ・シラー を取り上げた、チリ SANTA CAROLINA がつくる SANTA という名のカジュアルワイン。今日は白のソーヴィニヨン・ブラン・シャルドネを飲む。

 外観はごく淡いレモンイエロー。
 香りはマスカットの甘さ、グレープフルーツの苦さ。非常にフルーティ。
 味は酸のアタックが丸く、若干の苦味が加わる。 ボディはスリム。よく言えばやわらか。悪く言えばコクがない。さらっと飲みやすい。

 あまり見所がないのが事実だが、この値段に多くを期待するほうが酷。 ソーヴィニヨンの爽やかさ、シャルドネのジューシーな甘やかさが曲がりなりにも楽しめて、 デイリー価格なのだから、十分アリだろう。
 ただ、ほぼ同価格帯の ALPACA(アサヒビール輸入)と比べると、 荒削りな印象も否めない。赤と白の両方を飲んでの感想である。
評定: C 価格 537円(本体価格498円+消費税39円) 購入店: グルメシティ(スーパー)
2015年10月25日 ROUGE
CHÂTEAU DU MAYNE / GRAVES
シャトー・デュ・メイヌ / グラーヴ
VINTAGE: 2009
Chateau du Mayne 09 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: GRAVES
グラーヴ
AOP: GRAVES
グラーヴ
生産者: CH.DU MAYNE [XAVIER ET CAROLINE PERROMAT] 輸入者: (株)アンフィニー
review
 ラベル不良ということで、デパートで行われていたワインフェアで、処分価格で入手したもの。

 グラスに注いだ外観は、やや淡いガーネット色だが、適度に枯れ感がある。 エッジには少しオレンジが入っている。
 香りは黒果実や皮革のニュアンスが強く、落ち着いたアルコール感が深い。
 味は酸のアタックが鋭く、まだまだ若さがある。 カベルネ+メルローだとは分かっているが、どこか熟成したピノみたいな酸のきれいさと、適度な落ち着きがある。 すうーっと身体に浸透するようなやさしいコクがあり、若いのか老成しているのかよくわからないキャラクター。

 メドックのような力強さではなく、日本食にも合わせやすい繊細さがある。
 本来の上代は2500円くらいするのだろうが、まあそんなものかなと思える内容。
評定: C+ 価格 1,944円(本体価格1,800円+消費税144円) 購入店: 阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)
2015年10月26日 ROUGE
CHIANTI POGGIO AL SALE / PICCINI
キァンティ ポッジオ・アル・ザーレ / ピッチーニ
VINTAGE: 2014
Piccini Poggio al Sale Chianti 14 ITALY
イタリア
地方: TOSCANA
トスカーナ
地区: CHIANTI
キァンティ
DOCG: CHIANTI
キァンティ
生産者: PICCINI 輸入者: (株)カサ・ピノ・ジャパン
review
 セブンイレブンで500ml入り700円強で売られていたイタリアのキァンティ。
 キァンティというと非常にメジャーだが、DOCGに格付けされており、 いちおうイタリアワインでは最高ランクに属する銘柄なのである。

 色は黒に近い深い紅。
 香りは皮革、イタリアらしい動物臭と、黒果実のニュアンスが少しだけ。 すこしべたっとした印象。
 味はレモンのような鋭い酸が刺す感じ。タンニンも強めで引っかかる。 動物臭が強く、汗のようで、そこに鉄っぽさも加わる。 全体的に粗暴で、ワイルドな味。

 けなすような書き方をしてしまったが、コンビニで入手できるものとしては、 個性が際立っており、面白い。
評定: B 価格 500ml入り718円(フルボトル換算1,077円) 購入店: セブンイレブン(コンビニ)
2015年10月27日 ROUGE
PAVILLON LA TOURELLE / HAUT-MÉDOC
パヴィヨン・ラ・トゥーレル / オー・メドック
VINTAGE: 2010
Pavillon la Tourelle 10 FRANCE
フランス
地方: BORDEAUX
ボルドー
地区: HAUT-MEDOC
オー・メドック
AOP: HAUT-MEDOC
オー・メドック
生産者: PRODUCTA VIGNOBLES 輸入者: コルドンヴェール(株)
review
 いわゆるジャケ買い。
 エチケット(ラベル)を見ると、何かと何かを真似たみたいな、 高級っぽさを出そうとした胡散臭さもないではないが、 それでも期待させてしまう何かがあって、思わず手に取った (よくわからない説明で恐縮です)。

 グラスに注いだ外観は、濃いめのルビー色だが、やや青みが強い。
 香りは黒果実、皮革、土。かなり落ち着きがあるが、 すうーっと立ち上ってくるアロマが主体で、まだ複雑さには欠ける。
 味は酸のアタックが鋭く、パワー不足。黒果実っぽい味わいが中心で、甘味が丸っこいが、 ボディの厚みは乏しい。タンニンは柔らか。品の良さは感じる。

 価格を考えると、上出来。小さくまとまっていて突出した要素はないが、 それゆえ、上品な感じの味わい。
評定: A- 価格 1,382円(本体価格1,280円+消費税102円) 購入店: やまや小曽根店(大阪府豊中市)
2015年10月29日 ROUGE
MARCHILE CABERNET SAUVIGNON
マルチリ カベルネ・ソーヴィニヨン
VINTAGE: 2014
Marchile Cabernet 14 CHILE
チリ
地方: RAPEL VALLEY
ラペル・ヴァレー
地区: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
DO: COLCHAGUA VALLEY
コルチャグア・ヴァレー
生産者: VINEDOS MARCHIGUE 輸入者: (株)アシストバルール
review
 スーパーで偶然遭遇した、ワンコインとちょっとのチリワイン。 赤と白を入手したが、今日はまず赤のカベルネ・ソーヴィニヨンから。

 外観はほぼ黒に近い、深い青紫。単調で力強い味わいが想像される。
 香りはコーヒー、インク、木材など。深みのある典型的なチリカベだ。
 味は甘味がたっぷりと強く、タンニンも強め。ただ、 オレンジ的な酸が非常にしっかりと感じられるので、シャープな印象がある。 べたっとした平板な味わいは否めず、余韻も短いが、そこは致し方ないところだろう。

 気軽に買える値段だが、中身もそれなり。あと300円くらい出せば、 もうちょっと上質なチリワインは手に入る。その差をどう見るか。 とにかく安ければいいというニーズには、それなりに応えている1本ではある。
評定: C- 価格 537円(本体価格498円+消費税39円) 購入店: MAXVALU(スーパー)
2015年10月30日 ROUGE
WINE CUP MERLOT / VENETO
ワインカップ メルロー / ヴェネト
VINTAGE: N.V.
Wine Cup Merlot ITALIA
イタリア
州: VENETO
ヴェネト
地区:
 
IGP: VENETO
ヴェネト
生産者: ITALIAN WINE CUP(DEANGELI) 輸入者: エノテカ(株)
review
 スーパーで入手した、プラカップ入りのイタリアワイン。 赤、白、ロゼと3種売られていたが、まずは試しに赤のみを購入してみた。
 この赤はセパージュがメルローで、産地はヴェネト州ということである。

 色は深いすみれ色。
 香りは甘酸っぱそうな果実香のほか、皮革のニュアンスと動物臭。
 味は酸が立ち、果実味が豊か。タンニンはしっかりめ。 こんなカップ入りワインとは思えないしっかり感がある。 皮革の風味が強く、余韻として長く残る。

 300円未満ということで、気軽に入手できるが、フルボトルに換算すると、1000円オーバーとなる。 はっきりとイタリアワインらしいキャラクターがあり、非常に好感が持てるが、 値段を考えると、そこそこといったところではないだろうか。
評定: C 価格 187ml入り289円(フルボトル換算1,159円) 購入店: 関西スーパー(スーパー)

本日までで・・・今月合計10本/今年合計70本/当日記累計1670本
今月のワイン投資額・・・8,492円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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