利酒日記 kikizakenikki

2020年11月


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2020年11月1日 BLANC
CONO SUR BICICLETA RESERVA GEWÜRZTRAMINER
コノ・スル ビシクレタ・レゼルヴァ ゲヴュルツトラミネール
VINTAGE: 2019
Cono Sur Bicicleta Reserva Gewurztraminer 19 CHILE
チリ
地方:
 
地区:
 
DO:
 
生産者: VINA CONO SUR 輸入者: (株)スマイル
review
 ネットで購入したコノスル BICICLETA 飲み比べ12本セット。 JRE MALL に出店している リカーショップ LE COLLIER(ル・コリエ/(株)JR東日本商事)から購入。
 ここまで、カルメネールマルベックカベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワール ロゼソーヴィニヨン・ブランメルローシラーリースリングシャルドネヴィオニエピノ・ノワール と飲んできたが、 今日は12本目(最後の1本)として、白の「ゲヴュルツトラミネール」を。

 外観は濃いめのイエロー。かすかに気泡も見られる。  味は香りの印象とは少し違って、酸が際立っている。 トロピカルな甘さもあるが、控えめでシャープ。ライチの香味も大人しい。 さらに、少し苦味も伴う。

 輸入者が貼り付けた裏ラベルに書かれた味の説明は、次のとおり。
 鮮烈なライチの香りや、マスカット、メロン、バラの花びらの甘いエキゾチックな香りが楽しめる、 芳香豊かな白ワインです。
 口当たり:辛口 適温:6℃〜10℃  合う料理:中華やアジア料理、カレー、チーズフォンデューなど
 上記ラベルの説明のうち、マスカットのような甘酸っぱさはちょっと感じられたものの、メロンはわからなかったし、 ましてバラの花びらなどは、まったく感じなかった。
 おそらく、まだ若すぎたから線が細くて、豊かな香味が生まれていなかったのかもしれない。 それでもポテンシャルは十分に感じた。
評定: A+ 価格 12本セット11,611円(1本あたり963円相当(端数調整含)) 購入店: リカーショップ LE COLLIER(JRE MALL
2020年11月2日 ROUGE
PIERRE DUPONT GAMAY-SYRAH / VIN DE FRANCE
ピエール・デュポン ガメイ・シラー / ヴァン・ド・フランス
VINTAGE:N.V.
Pierre Dupont Gamay Syrah FRANCE
フランス
地方:
 
地区:
 
VIN DE FRANCE
ヴァン・ド・フランス
生産者: PIERRE DUPONT 輸入者: (株)イナブコトレーディング
review
 ガメイとシラーを使った VIN DE FRANCE。 あまり繊細な味ではないだろうなと考えながら、安いので試してみようと購入。

 外観は黒に近い赤紫。べたっとして、濃い。
 香りを嗅ぐと、若干の焦げ臭が、黒果実香とともに感じられる。鉛筆の黒鉛のようなニュアンスもある。
 味は香りに感じた鉛筆っぽさがありながら、甘味の強いプルーンとかフランボワーズみたいな粗いベリー風味がある。 タンニンはやわらか。コクがあると言えばあるが、後味に少しえぐみのようなものを感じる。

 残念ながら想像していた以上に粗暴で、あまり取り柄がみつからなかった。値段相応とも言い難い。
評定: D 価格1,100円(本体価格1,000円+消費税100円) 購入店: いかりスーパーJR大阪店(大阪市北区)
2020年11月6日 ROUGE
LA GAUPHINE CABERNET SAUVIGNON / PAYS D'OC
ラ・ゴーフィーヌ カベルネ・ソーヴィニヨン / ペイ・ドック
VINTAGE: 2018
La Gauphine Cabernet Sauvignon 18 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: LAURENT MIQUEL 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 ブルゴーニュ型のボトルに入ったPAYS D'OC で、栓はコルクではなくスクリューキャップ。 2018年と若いので、あまり期待せずに臨む。

 外観は黒みの強いガーネット色で、やや透過性がある。 カベルネらしい色だが、エッジはほぼピンク色で若そう。
 香りは豊かなアルコール感がもわっときて、黒果実、薬草、土臭い感じなどがある。
 香りの印象からは、どっしりした味が想像されたが、実際はピチピチした若い酸とともに、 ふっくらと甘味もある。タンニンもしっかり。 後味は赤系ベリーの甘酸っぱさ。

 カベルネに求めるものと若干違いはしたが、南らしい果実味がキュートで、愛らしいワインであった。
評定: A 価格 1,309円(本体価格1,190円+消費税119円) 購入店: 成城石井三番街店(大阪市北区)
2020年11月7日 ROUGE
EMILIANA ECO BALANCE PINOT NOIR / BIO-BIO VALLEY
エミリアーナ エコバランス ピノ・ノワール / ビオビオ・ヴァレー
VINTAGE: 2019
Emiliana Eco Balance Pinot Noir 19 CHILE
チリ
地方: SOUTH
南部地方
地区: BIO-BIO VALLEY
ビオビオヴァレー
DO: VALLE DEL BIO-BIO
ビオビオヴァレー
生産者: EMILIANA 輸入者: ワイン・イン・スタイル(株)
review
 チリ BIO-BIO VALLEY のワインは、初めてかもしれない。べつに避けていたわけではなく、 単純に流通量が少ないだけなのだが。

 外観はごく淡いルビー色。
 香りは赤いベリー香が満載。いちごの甘さに、ラズベリーの尖りある酸を彷彿とさせる。 ピノらしい皮革のニュアンスも少し感じる。
 口に含んだ瞬間、香りの印象よりも柔らかく、ふわっと甘味を感じるが、 すぐさま鋭い酸が刺すように感じられる。 タンニンはシルクのようにスムーズで優しいタッチ。 全体を通して見ると、自然で角のない味わいであることに気づく。

 名前にまで eco がついているように、有機栽培を前面に出したワインだが、 力の抜けた味わいにその特徴が出ているように感じた。この値段にしては非常に優秀。
評定: A+ 価格 1,210円(本体価格1,100円+消費税110円) 購入店: いかりスーパーJR大阪店(大阪市北区)
2020年11月8日 ROUGE
LA GAUPHINE MERLOT / PAYS D'OC
ラ・ゴーフィーヌ メルロー / ペイ・ドック
VINTAGE: 2019
La Gauphine Merlot 19 FRANCE
フランス
地方: LANGUEDOC
ラングドック
地区:
 
IGP: PAYS D'OC
ペイ・ドック
生産者: LAURENT MIQUEL 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 一昨日、LA GAUPHINE CABERNET SAUVIGNON を飲んだが、 今日は同じ造り手、同じシリーズの MERLOT を飲む。但し、ヴィンテージは2019年である。

 外観は少し暗いルビー色で、エッジはほのかにオレンジっぽい。
 香りは赤いベリー香と、梅のような尖った酸を思わせる香り、 さらには絵の具やインクみたいな匂いもする。あまりメルローらしい印象はない。
 味は豊かな甘味と柔らかな酸味。タンニンはシルキーで滑らか。 やっぱり味はメルローだ。若いせいもあり深みはないが、バランスは悪くない。

 カベルネに引き続き、値段のわりに上質と感じた。お買い得である。
評定: B 価格 1,309円(本体価格1,190円+消費税119円) 購入店: 成城石井三番街店(大阪市北区)
2020年11月15日 SPARKLING
CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2020 つがるリンゴ / NIKKA
シードル ヌーヴォ スパークリング 2020 ツガルリンゴ / ニッカ
VINTAGE: 2020
NIKKA CIDRE NOUVEAU SPARKLING 2020 つがるリンゴ JAPAN
日本
地方:
 
地区:
 
AOC:
 
生産者: ニッカウヰスキー(株) 販売者: アサヒビール(株)
review
 ニッカシードルの冬季限定 "NOUVEAU SPARKLING つがるリンゴ"。毎年この時季に出ているもの。 今年の発売日は、11月4日であった。

 グラスに注いだ液色は、ごく淡い麦わら色。気泡は非常に細かく、グラスの中を断続的に立ち昇る。
 香りは、酸味の強そうなりんご香。キリッとしている。
 味は香りの印象どおり、酸味が強く、シャープな口当たり。甘味はほのか。 細かな炭酸の気泡がピリッとした刺激を与え、キレのある味わい。
 アルコール分2%。原材料名:リンゴ(日本産)/炭酸、リンゴ酸、酸化防止剤(亜硫酸塩)。
 2020年に収穫した「つがるリンゴ」のみで醸造した新酒のスパークリングワインです。
 販売者:アサヒビール株式会社、東京都墨田区吾妻橋1-23-1。製造場:ニッカウヰスキー株式会社、青森県弘前市大字栄町2-1-1。
 今年もシャープな味わいに仕上がっていて、スッキリと飲みやすい。
評定: B 価格 200ml入り283円 購入店: 関西スーパー(スーパー)
2020年11月19日 ROUGE
BEAUJOLAIS-VILLAGES NOUVEAU / JOSEPH DROUHIN
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー / ジョセフ・ドルーアン
VINTAGE:2020
Joseph Drouhin Beaujolais-Villages Nouveau 2020 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS-VILLAGES
ボージョレ・ヴィラージュ
生産者: JOSEPH DROUHIN 輸入者: 三国ワイン(株)
review
 本日解禁日。今年の1本目は、JOSEPH DROUHINのヴィラージュ。ハーフボトルだ。

 外観は、かなり濃い青紫色。ヌーヴォーらしからぬ深い色。
 香りは、フルーティでたっぷりと甘い赤果実香が、注いだ時から漂っている。 ヌーヴォーらしい絵の具みたいな匂いもあるが、華やかさが勝っている。
 味はまず酸のアタックがかなり鋭く、若々しいが、香りに感じた甘味がすぐ広がる。 タンニンは力強く、やや引っかかる感じもある。

 非常にパワフルで、なおかつジューシーな魅力にあふれる新酒であった。 全体的に濃いが、酸も強いためにぼやけた味にはなっておらず、テンションの高い味わいだと言える。
 なお、毎年書いていることだが、新酒の評定に限り、「ヌーヴォー基準」を導入している。 つまり、普通にコストパフォーマンスを評価してしまうと、割高な輸送費がかかっている新酒は低い評価とならざるを得ないのだが、 新酒だから値段が高いということを前提とした(甘い)評定にしている。
評定: AA 価格 ハーフ1,980円(本体価格1,800円+消費税180円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2020年11月25日 ROUGE
BEAUJOLAIS NOUVEAU / PIERRE PONNELLE
ボージョレ・ヌーヴォー / ピエール・ポネル
VINTAGE:2020
Pierre Ponnelle Beaujolais Nouveau 2020 FRANCE
フランス
地方: BOUROGOGNE
ブルゴーニュ
地区: BEAUJOLAIS
ボージョレ
AOP: BEAUJOLAIS
ボージョレ
生産者: PIERRE PONNELLE 輸入者: 国分グループ本社(株)
review
 今年のヌーヴォー2本目は、PIERRE PONNELLE のハーフ。

 外観は、やや暗い赤紫で、エッジは薄紫。
 香りは、華やかで深い赤果実香。かなり甘さがあるので、いちごジャムのような感じ。
 その印象のまま口に運ぶと、最初に鋭い酸のアタックが来て驚く。 確かにベリー系の味わいではあるが、酸のシャープさが際立っている。 新酒なので当然深みやコクはなく、それゆえ余計に鋭く感じる。

 今年まだ2本目であり、しかも先日飲んだのはヴィラージュだったが、 ここまでで感じた今年の特徴は、香り華やかでやや大柄な印象を与えるのに、 実際に味わってみるとかなりシャープだということ。 もちろん、べたっと濃いよりは新酒らしく、その点は好感が持てるが、 やや荒削りで可憐さに欠けるところがあるように感じる。
 さて、ここまでに感じた上記感想は、他にも当てはまるのだろうか。 まだ買ってあるので、後日検証したい。
評定: C- 価格 ハーフ1,540円(本体価格1,400円+消費税140円) 購入店: 阪神百貨店本店(大阪市北区)
2020年11月30日 ROUGE
ISLA DE MAIPO CABERNET SAUVIGNON NOUVEAU 2020 / DE MARTINO
イスラ・デ・マイポ カベルネ・ソーヴィニヨン・ヌーヴォー 2020 / デ・マルティノ
VINTAGE: 2020
De Martino Isla de Maipo Cabernet Sauvignon Nouveau20 CHILE
チリ
地方: CENTRAL VALLEY
セントラル・ヴァレー
地区: MAIPO VALLEY
マイポ・ヴァレー
DO: VALLE DEL MAIPO
マイポ・ヴァレー
生産者: DE MARTINO 輸入者: 東京ヨーロッパ貿易(株)
review
 成城石井で購入したチリ ISLA DE MAIPO CABERNET SAUVIGNON の 2020年ヌーヴォー。 ボージョレの新酒解禁以前に売られていたのを購入してあったものだ。

 外観はべたっとした青紫色で、エッジはほぼピンク色。
 香りはチリカベらしいインクのような匂いに、チョコの甘さや少しだけキノコのような土っぽい匂いも混じる。 強いアルコール臭がもわっと立ち昇っている。
 味は香りに感じたチョコのような甘さがほろっとあるが、酸もシャープ。 タンニンはやや粗く、しっかりと舌に引っかかる感じ。

 確かにつくりたてらしく、若い粗暴さがあったが、それも魅力。 適度な力強さに加え、深い甘みが好印象。
評定: C+ 価格 1,199円(本体価格1,090円+消費税109円) 購入店: 成城石井阪急三番街店(大阪市北区)

本日までで・・・今月合計9本/今年合計68本/当日記累計1967本
今月のワイン投資額・・・10,893円(本日まで)



[当日記における評価基準]

 絶対評価ではなく、支払う価格に対して内容が見合っているかどうかの評定です。 例えば1,000円のwineなら、ちょうど1,000円の価値あるものがC。同様に5,000円のwineなら、 ちょうど5,000円の価値あるものがCです。

 A = 特質すべき個性。価格に比し、極めて優れたクオリティ。(とってもお買得)
 B = 非凡な特徴があり、価格を上回るクオリティ。(お買得)
 C = 概ね価格に見合ったクオリティ。(価格相当)
 D = 凡庸で特徴に欠ける。価格に比し、やや劣る。(少しもの足りない)
 E = 価格に比し、著しく劣るクオリティ。(買い損)

 なお、各ランクよりやや上回るものに+、やや下回るものに−を付けています。例えばC+とは、 若干価格を上回るクオリティを表します。また、通常の評価枠を超えた素晴らしいものにはAAランクを付与しています。

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