時事ネタコラムのページ [利酒日記別室]
2006年6月
2006年6月3日
今日は時事ネタじゃないよ。
シリアスな時事ネタはお休み。だって政治問題とかに怒るのって、結構疲れるんだもん。
というわけで、TV番組の話です。
野球ファンの私はひいきのタイガースが勝っても負けても、毎晩スポーツニュースを見る。
仕事が忙しいときも、仕事をしながら見る(深夜ですが)。
私は昔から、自他共に認める女子アナ・フリークであるから、見る番組もアナウンサーが誰かで決めたりする。
テレ東系の「スポーツ魂」は大橋未歩クンが出ているから外せない!というのは、同志には当たり前すぎる
話だろう。
でも最近は、CX(フジ)系の「すぽると」がマイブームだ。
土日に出てくる高樹千佳子サン(この人は局アナではないが)を見てるだけで浮き世の疲れが吹っ飛んでゆく私ではあるが、
平日担当の局アナ平井理央タンもいい。こういう、同姓に嫌われそうな子のことがイイと言っては、女子連によく「え"−っ」と言われる。
ほっといてくれ。
ということで、日テレ系の「スポんちゅ」や「うるぐす」は、あんまり見たいと思わない。
だいたい掛布さんが読売寄りの発言(日テレ解説者だから仕方ないのだが)をするのも気分がよろしくないし。
2006年6月5日
今日は、真面目な話。タイガースファンが気になる例の話です。
村上ファンドの村上世彰氏が、証券取引法違反の疑いで、逮捕された。
逮捕の直前、異例の記者会見を東京証券取引所で開いたのだが、
その話の内容には、腑に落ちない点があった。
「プロ中のプロを自任してきた私が、結果として法を犯してしまったことは、
率直に謝りたい」という。
バレたから謝るってことなんだろうか。じゃ、バレなきゃそのまま知らん顔してたのか。
それとも、本当に罪を犯した意識がなかったのか。だとすれば、インサイダーにあたることをしながら
罪の意識がなかったなんて、そんな証取法の基礎を知らないヤツなど、とてもプロとは言えないだろう。
ライブドア事件と、今回の問題とを見ていると、検察は最近なんか躍起になってスケープゴートを作り上げているようにも見える。
無論、法を犯す者が罰せられるのは当然であるが、より効果的な「見せしめ」となる餌食を、率先して挙げているように思えてならない。
「額に汗して働く者を否定するような輩を放置するわけにはいかない」という正義感に燃えた検察幹部がいる、
などと話す識者もいるらしい。随分偏った正義感だが。
ホリエモンのときもそうだったが、「最近の金儲け主義は行き過ぎだ」「儲かれば何をやっても良いのか」
「楽をして金を儲けるなんて許せない」「額に汗してこそ労働だ」などといった意見が、しばしば聞かれる。
ちょっと待って欲しい。金儲けを第一に考えるかどうかは、個々人のビジネススタイルの問題であって、
法を犯さない限り、責められるべきではない。中には、「元々日本には、金のことを前面に出すのは、はしたない
という美徳があった」なんて発言する主もいる。
私は、思う。「日本の美徳」なんて言い方をするヤツの方が、よっぽと、はしたない。
なぜ一人称で言わないのか。「オレは守銭奴が嫌いだ。あんな連中は、品がない」と。
私は、自分の趣味として、お金儲けを前面に出すような生き方をとてもカッコ悪いと思うし、
そういうお方とは友達にはなりたくない。だから、ホリエモンみたいな言動を、はしたないと思うし、
ああいう連中を私は嫌いである。
そして、私がそれを語るときは、このように必ず主語を「私」にする。
間違っても「日本の文化」などという恥ずかしい表現はしない。そんな文化があろうがなかろうが、
自分の趣味を文化のせいにするな。
「楽して金儲けなんて・・」というのもおかしい。だいたい、楽してたら金儲けなんか絶対にできない。
村上サンがこれまで大儲けしてきたのは、それ相当の苦労の積み重ねがあるのだ。あるいは、人が絶対に引き受けないリスクを、
自ら取ってきた結果である。これは断言できる。
世の中に、楽して儲かる方法など断じてないのだ。そんな方法があったら教えて欲しい。私は実践しないけどね。
もし、そんな方法があるなら、皆がそれに参入して、そんな儲け口(経済学では超過利潤という)
は早晩消滅する。経済学の初歩が教える道理である。
どんな仕事であれ、数百億儲けている人は、数百億儲かるだけの汗をかき、頭脳を使い、リスクを取り、
人の嫌がることを率先してやっているのだ。その努力や決断の重さを知らず、
「儲けてるからずるい」というのは、単なるやっかみである。やっかむくらいなら、お前サンが同じリスクを取って、
同じだけ働いて、稼いでみろ。
私はそんな苦労したくもないし、そんなにお金を欲しくもないし、
だいたいそんなカッコ悪いことしたくないし、大儲けした連中を羨ましいとも妬ましいとも思わない。まったく趣味じゃない。
ホリエモンや村上氏が責められるべきは、法律を犯したというその点だけである。
それを勘違いして、「この際、世直しを」なんて息巻いている復古趣味オヤジみたいな連中のほうが、
私はもっと大嫌いである。
2006年6月14日
今日は、日常の風景を切り取った、軽い話題ですが。
偶然通りかかった、ある家の前で、おばあさんが庭の手入れか何かをしていた。
そこに、近所の子供であろう5歳くらいの2人が来て、そのうちの1人が、唐突にこう言った。
「なぁ、おじいちゃん死んだん?」 (関西なので、当然子供も関西弁です)
無邪気な口調で、なんてむごいことを聞くんだ、このガキは、と思った。
おばあさんがかわいそうに思えた。
と思ったのも束の間、おばあさんからこんな答えが。
「あぁ、そうそう」 (実にあっけらかんと)
私は、赤の他人でありながら、草葉の陰のおじいちゃんを、とても不憫に思った。
2006年6月17日
THE FROGMAN SHOW が面白い。
最近、はまっている番組に、THE FROGMAN SHOWというアニメがある。
最近といっても、もう関東地区ではこのあいだ最終回だったらしく、関西では今度の水曜(6月21日)深夜放送分が
最終回とのことである。私が知ったのは、つい1ヶ月ほど前なのだが。既にご存知の方には、
何を今さら、といった感じかもしれない。
製作者は蛙男商会といい、
島根県在住の男性FROGMAN氏が1人で立ち上げたもの。自分のPCでFLASHを使って作ったアニメを、ネット上で公開したところ、
爆発的HIT数を生み、ついにテレ朝系でTV化したとのこと。このあたりの経緯も
サイトに書いてあるので、ご参照。
TV放映は30分番組で、「古墳ギャルのCoffy」と「秘密結社 鷹の爪」という2話からなる。
内容は非常にシュールで、ある意味バカバカしいから評価は真っ二つに分かれるだろう。映像も非常に安っぽい。
登場人物のうち男性の声は、すべてFROGMANが1人でやっているらしい。
私は特にCoffyが好きで、主人公は前方後円墳ギャル(略してコギャル)のCoffy。東京都立古墳高校に通っている。
あこがれの人が、背の高い前方後円墳のニントクくんだったり、他にも前方後方墳ギャルのドロシーとか、
四隅突出型墳丘墓のダニエルなんてキャラが出てくる。
ストーリーも、年老いたおじいちゃんが、もうすぐホームセンターとして開発されちゃうとか、発想が面白い。
無名の個人がやっていたことが、メジャーで取り上げられたなんていうと、サクセスストーリーとして語られることが多いが、
誰もやらなかったようなことを先駆けてやり、それがたまたま人目に止まったというタイミングの良さみたいなものもある。
まあそういうのをサクセスストーリーというのかもしれないが。
ネットの時代以前ならば、サブカルチャーはサブカルチャーとして、地味に局地的に支持されるに留まっていたものが、
注目されるチャンスというかチャネルが増えたということは言えるだろう。
DVDが発売されるらしいので、そちらも楽しみにしている。
2006年6月25日
今日はプライベートな話題。
今日は、年に1回開催される出身大学OB会の関西支部総会があった。
最近仕事が忙しいので、昨日までバタバタと取りかかっていた仕事の成果品を、今日午前中、クライアントあてに宅急便を送り出した後、
慌てて会場のホテルへと向かった。
東京の私学なので、関西では身の回りにほとんど同窓生がいない状況なのだが、
毎年参加する度に新しい出会いもあり、楽しい時を過ごさせてもらっている。
その場で一番強く感じたのは、私から見ればもう数十年も先輩にあたる方々のパワフルさだ。
本当に母校を愛しておられて、「これからはあなたがた若手のみんながこの輪を広げて欲しい」
とおっしゃる(不惑を超えた私などが、若手と言われてしまうのだ!)。
毎年のことだが、この日だけ讃美歌を歌って、神の前に頭を垂れる。クリスチャンではない私が、
初心に帰って我が身を振り返る1日だ。
そういう厳かな気持ちになったのも束の間、3次会まで飲み歩いて帰ってきたわけだが。
すみません。内輪のつまらん話題で。
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