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2008年4月


2008年4月4日
 今こそ、ウミを出せ。


 いわゆるガソリン税の暫定税率が期限切れとなり、 各地でガソリンが安くなって、連日ニュース等でとりあげられている。
 もちろん消費者には、目先の値段が安くなればいいという、近視眼的なところがあるのは否めないが、 今回の問題はそんな単純な話ではない。
 道路特定財源が、道路とはまったく関係ないところで無駄遣いされていたと、 連日報道されている。これは、まさに、今の国会の状況がもたらしたもの。 言い換えれば、参院選に勝った民主党のおかげであろう。

 今の政治状況を、混乱とか、停滞とか、与党議員のみならず、 言いたがる向きがマスコミにも少なくないが、私は決して混乱しているとは思わないし、 このような停滞なら、国民にとって歓迎すべきことである。今こそ、政治のウミ出しをすべき時だ。

 後期高齢者医療制度というのが、ネーミングが悪いとして、長寿医療制度と言い換えることになったらしいが、 べつに名前だけが悪いのではなくて、本当に悪いのはその中身である。若い世代から、稼いでいる人間から、 もっと取れば良いではないか。 今の与党は、とことん弱者をいじめないと気が済まないらしい。

 名前と中身が正反対の制度や法律が多すぎる。
 あの史上最悪な、障害者自立支援法しかり。 なぜ、弱者を皆で支える国を目指さないのか。私には、今の与党の政治家が考えていることが、まったくわからない。
 人生の先輩たちを支えるため、年金も介護保険料もきっちり払っている私のような人間こそ、真の愛国者なのであって、 国を愛せなどとほざきながら、平気で弱者いじめをやっている政治家こそ、売国奴であろう。

 さて、今日の時事ネタはここまで。
 このあとは、私的な話題であり、私自身の精神の安定のために書くので、読んでいただかなくて結構です。

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 桜が満開の時期なのに、今年はゆっくり花見をする気にはなれない。

 ついこの間まで、仕事の締切に追われ、連日睡眠時間を削る過酷な労働を強いられていたが、 それも年度替わりとともに、少し落ち着いた。それでもなお、我が家にはピリピリした空気が流れている。

 いや、けんかをしているわけではない。
 春休みだというのに、受験まで1年を切った息子が毎日、塾に8時間くらい、 春期講習で缶詰めになっている。 ゆっくりできる時間などない。当然、花見に行くどころではない。
 毎日出される膨大な宿題が間に合わないといって、半べそをかきながらやっている11歳の我が子を見て、 心が痛む。だが、親が絶対につらい顔をしてはいけないと思い、笑顔で送り出す。 こんなにがんばっている息子は、ほんとうにすごいと、親バカの私は思う。

 私は、子供に何か交換条件を出して、勉強をさせるようなことは、絶対にしてはいけないと思っている。 成績が上がったら何かを買ってやるなどというのは、一番してはいけないこと。 勉強というのは、自分のためになる、楽しいことなのであって、 そのような意義を感じないのなら、やる必要はないのだ。これが我が家の教育方針である。

 ある時、妻と息子の会話の中で、友だちの誰それは、テストで何番に入ったらゲームソフトを買ってもらえる という話が出たらしい。すると息子は、「ぼくにはそういうのがないからなあ」と、母親に対してぼやいた。
 すると妻は、「××中学に受かったら、お母さんが100万円あげる!」と言ったというのだ。
 妻は、本気で、自分の独身時代から持っている貯金をあげると、約束したらしい。

 何かを買ってあげるとか、1万や2万のお小遣いをあげるというのなら、それは一種の交換条件になるから、 そのようなことは、私は許さない。 だが、子供に100万という、あまりにも荒唐無稽な話に、思わず唸ってしまった。 たぶん、そう言われた息子のほうには、現実感はないだろう。
 でも、そうして気持ちがなごむのなら、とても面白い話ではないか。

 例年になくピリピリしたこの桜の季節を、少しでも明るくすごすために。


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