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2010年8月


2010年8月23日
 結局政治家は自分の職が大事


 与党民主党で来月行われる代表選に、小沢氏の出馬を推す声が一部で高まっている。

 選挙で負けた首相は責任を取るべきだとか、このままでは政権そのものが持たないから、 実力者がトップについて挙党態勢を取るべきだというのが、理由のようになっているが、 有権者から見ると、どれもこれもちゃんちゃらおかしいと、いわざるを得ない。

 自分たちがお世話になった実力者に媚びを売ることで、自身の議員としての身分を守ろうとしているようにしか、見えない。

 世論調査では、国民の実に8割近くが、小沢氏が要職に就くことに反対している。 そもそも参院選に負けたのは菅首相だけの責任ではないし、まだ実力を見極められるだけの仕事もしていない。 もうちょっと腰を据えて政権運営してもらいたいし、対外的にも首相がころころ変わるような醜態をさらしたくないというのが、 大方の国民の考えであろう。

 国民のことよりも、自分の議員としての身分のことを優先して考えるような連中は、議員たる資格はない。 結局民主党も自民党も同じ穴の狢であることが、はっきりと露呈した。

 せっかく実現した政権交代である。国民の望まない人物をトップに据えるようなことをすれば、 それこそ政権自体がもっと危うくなる。

 小沢氏を推す与党議員たちには、そんな明白な事実をちゃんと認識してもらいたい。

 それと、有権者の一部にも、小沢氏のような強力なリーダーシップでぐいぐい引っ張ってもらい、 この閉塞感を打破して欲しいといった声があるが、 私はその発想には真っ向から反対したい。

 トップが強大な力を持つと、ロクなことがない。他を力でねじ伏せられるような人物に、トップを任せてはならない。

 豪腕がトップにつくと、国のすべてが自分のものであるかのような行動を取る。 国民を意のままに操ろうとし始めるのである。そんな国だけは、まっぴらである。



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