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2019年02月


2019年2月13日
 悪夢と地獄


 安倍晋三首相が衆院予算委員会で発言した「悪夢のような民主党政権」という言葉が色々物議を醸している。

 特に国会で噛みついたのが元民主党の岡田克也議員で、 当事者だからまあ、自分たちのことを悪夢だと言われれば、憤慨するのはわかる。

 しかし、第三者がこの件を捉えて批判するのはどうだろう。

 安倍首相や自民党、公明党の皆さんからすれば、選挙で政権を奪われ下野したのだから、 まさに「悪夢」であったことはまちがいないだろう。そういう意味では、 首相が単に本音を言ってしまったということに過ぎない。その発言が軽はずみかどうかは別にして。

 この国には言論の自由があるから、どのような発言も頭から否定されるべきではない。 ただ、国会議員が公の場で自らの感情を素直に言ってしまうというのは、 発言の主がいかに幼いかが露呈したことは間違いない。

 そもそも安倍晋三という男がこの程度の人物であることは、既に皆分かっているはずである。 岡田議員が必死に反論するまでもなく、「ちっちゃい首相」であることは、周知の事実だ。 今さら驚きも怒りもない。

 民主党時代が「悪夢」だったというのなら、そこから交代した現自公政権は「地獄」である。 私はこの地獄が一刻も早く終わって欲しいと、ずっと願っている一人である。

 他に代わりがいないからなどという「消極的支持」で政権が持っていると言われて久しいが、 そもそも代わりって何だ?と、私は思う。

 たとえば強制収容所に監禁されたら、とにかくその「地獄」から脱出したいのであり、 現状の代わりなどという理想は存在しない。ただ現状から解放されることだけが幸せなのである。

 そんな「地獄」に、何年も収容されているのだから、願うことは、ここでない世界に脱出したい。 ただそれだけである。

 独裁的で思慮が浅く平気で嘘をつく男に好き勝手を許している「地獄」の代替案があるとすれば、 彼を引きずり下ろすことだけである。



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